クレジットカードを何枚持っていますか?
1枚だけという人もいれば、財布に5枚以上入っている人もいるでしょう。
年会費無料、入会キャンペーン、ポイント還元、特定のお店で割引。
魅力的な特典を見つけるたびに申し込んでいると、いつの間にかカードが増えていきます。
私も「無料なら持っておいて損はない」と考えたくなるのですが、カードは増えれば増えるほど得になるとは限りません。
むしろ大切なのは、自分が管理できる枚数に絞ることです。
では、クレジットカードは何枚くらいが使いやすいのでしょうか。
結論からいうと2~3枚あれば十分
万人に共通する正解はありませんが、普通に生活するだけなら2~3枚程度で困ることは少ないでしょう。
例えば、
メインカード:普段の買い物
サブカード:メインが使えない場合や特定店舗
予備カード:旅行・特典など特定用途
という使い方です。
もちろん1枚ですべて済ませても構いません。
一方、5枚、10枚と増やすなら「そのカードを持っている理由」を説明できる状態にしておきたいところです。
1枚だけにするメリット
一番簡単なのは、クレジットカードを1枚に絞る方法です。
メリットは何といっても管理のしやすさ。
カード利用額を確認するアプリも一つ。
引き落とし日も一つ。
ポイントも一つに集まります。
「今月カードでいくら使った?」
と思ったときも、一つの明細を見るだけです。
ポイントを貯めるという意味でも、複数のカードへ少しずつ分散するより分かりやすいでしょう。
ただし1枚だけだと困ることもある
1枚だけには弱点もあります。
例えば、
カードを紛失した。
不正利用の疑いで一時停止された。
磁気やICチップの問題で決済できない。
カード会社側の障害が発生した。
このような場合、その1枚が使えなくなります。
現金や別の決済手段があれば対応できますが、キャッシュレス中心で生活しているならサブカードがあると安心です。
また、国際ブランドの違いによって利用できる店舗が異なることもあります。
そのため、
メイン1枚+サブ1枚
という2枚体制はかなり使いやすいと思います。
3枚目を持つなら「明確な役割」を作る
3枚目からは、そのカードを持つ目的を考えます。
例えば、
普段の買い物 → メインカード
特定のスーパー → その店舗で優遇されるカード
旅行 → 旅行関連の特典があるカード
という具合です。
「なんとなくお得そうだから」
ではなく、
この場面ではこのカード
と言える状態にします。
役割が決まっていれば、3枚あってもそれほど管理は難しくありません。
5枚以上になると管理が面倒になってくる
カードが増えると、一つ一つは年会費無料でも別の問題が出てきます。
例えば5枚のカードを使い分けたとします。
Aカード 32,000円
Bカード 18,000円
Cカード 7,000円
Dカード 4,500円
Eカード 3,000円
それぞれを見ると大した金額ではないように感じます。
しかし合計すると64,500円です。
1枚なら「今月6万円以上使っている」とすぐ分かりますが、分散すると支出が小さく見えてしまうことがあります。
これは家計管理では結構厄介です。
「ポイントを最大化する」が目的になっていないか
クレジットカードを増やす大きな理由がポイントです。
「この店では5%」
「この日は7%」
「○万円使えばボーナスポイント」
確かに上手に使えばお得です。
でも、ポイントをもらうために必要のない買い物をしたら意味がありません。
例えば10,000円の買い物で還元率が1%違っても、差は100円です。
100円を得るために、
カードをもう1枚管理する。
アプリを入れる。
キャンペーンへエントリーする。
利用条件を毎回確認する。
そこまで手間をかける価値があるかは考えてみてもいいでしょう。
ポイントはあくまで「必要な支出をした結果もらえるもの」。
ポイントを獲得するために支出するようになったら順番が逆です。
年会費無料でも「完全に無料」とは考えない
年会費無料なら、使わずに持っていても金銭的な負担はほとんどありません。
だから解約する必要はないように思えます。
ただし、管理コストはあります。
カード番号。
有効期限。
暗証番号。
WebサービスのIDやパスワード。
登録している住所。
引き落とし銀行口座。
これらを管理しなければなりません。
さらにカードを紛失していないか、不正利用されていないかを確認する必要もあります。
年会費0円でも、管理の手間まで0になるわけではありません。
使っていないカードは一度確認する
財布やカードケースを開いてみてください。
半年以上使っていないカードはありませんか?
あるなら、
なぜ作ったのか。
現在も特典を利用しているのか。
自動引き落としが残っていないか。
ポイントが残っていないか。
年会費は本当に無料なのか。
を確認してみましょう。
特に「初年度無料」「年間○円以上利用すれば無料」などの条件があるカードは注意が必要です。
解約する前にやっておきたいこと
不要なカードを見つけても、いきなりハサミを入れるのはおすすめしません。
まず利用明細を確認します。
電気料金やスマホ料金。
サブスクリプション。
ネットショッピング。
保険料。
こうした継続支払いに登録している可能性があるからです。
支払い方法を別のカードへ変更してから解約します。
ポイントが残っているなら、それも確認しておきましょう。
せっかく貯めたポイントを失効させてしまったらもったいないです。
家計管理を楽にするならメインカードへ集約する
複数枚持っていても、普段使うカードは1枚に寄せる方法があります。
例えば、
日常の支払い → メインカード
メインカードが使えない → サブカード
特定の優待を使うときだけ → 3枚目
とします。
こうすると普段の支出の大部分が一つの明細に集まります。
家計簿アプリを使わなくても、カードの利用明細を見るだけでおおよその支出を確認できます。
ポイントもメインカードへ集中します。
引き落とし口座も増やしすぎない
カードを複数持つ場合、できれば引き落とし口座も整理しておきたいところです。
カードごとに、
AカードはA銀行。
BカードはB銀行。
CカードはC銀行。
となっていると、それぞれの銀行へ必要なお金を用意しなければなりません。
「銀行には十分お金があるのに、引き落とし口座だけ残高不足だった」
ということも起こり得ます。
可能ならクレジットカードの引き落としを生活用の銀行口座へまとめると管理しやすくなります。
年会費有料カードは「元を取る」より必要性で考える
年会費がかかるカードの場合、
「年会費の元を取らなければ」
と考えがちです。
でも、この考え方には少し注意が必要です。
例えば年会費1万円のカードを持っているから、特典を使うために必要以上に買い物をする。
これでは節約になりません。
大切なのは、
そのカードを普段どおり使った結果、年会費以上の価値が自然に得られるか
です。
旅行を頻繁にする人と、ほとんど旅行しない人では価値のある特典も違います。
「人気のカードだから」ではなく、自分の生活に合っているかで判断したほうがいいでしょう。
クレジットカードを整理すると家計も見えやすくなる
カードを整理する目的は、財布を薄くすることだけではありません。
支出を見えやすくする効果があります。
カードが10枚あって毎月バラバラに決済している状態と、メインカード1枚に8割の支払いをまとめている状態。
後者のほうが、
今月使いすぎている。
先月より外食が増えた。
大きな買い物が多かった。
といった変化に気付きやすくなります。
ポイントを0.5%多くもらうことより、毎月の支出を把握できることのほうが家計に与える影響が大きい場合もあります。
何枚持つかより「何のために持つか」
結局、クレジットカードに理想の枚数はありません。
1枚で十分な人もいます。
3枚をきれいに使い分けられる人もいます。
特典を熟知して5枚以上使いこなせる人もいるでしょう。
判断基準はシンプルです。
持っているカードを1枚ずつ見て、
「これは何のためのカード?」
と考えてみます。
すぐ答えられないカードがあれば、整理候補かもしれません。
まとめ|迷ったらメイン1枚+サブ1枚から
クレジットカードは、たくさん持っているほど得になるわけではありません。
むしろ枚数が増えるほど利用額やポイント、引き落とし日の管理は複雑になります。
特にこだわりがなければ、
メインカード1枚。
万が一に備えたサブカード1枚。
まずはこの2枚でも十分です。
必要なら、特定の店舗や旅行など明確な目的を持つ3枚目を追加する。
このくらいの考え方なら管理もしやすいでしょう。
ポイントやキャンペーンを追いかけることも節約の一つですが、それ以上に大切なのは「自分がいくら使っているのか分かる状態」を作ることです。
最近クレジットカードが増えてきたと感じたら、新しいお得なカードを探す前に、今持っているカードを机に並べてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。


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